藤慎太郎のふざけられない話。

歌とギターと明星[Myojyoh]。暮れゆく夢にいま光り届け。

新曲「春の坂道」の色々をつらつらと。

新曲「春の坂道」を3/1(日)に配信開始致しました。

録音作品としては2017年末に出した「光」以来の作品。そして今作は演奏から録音、編集に至るまですべての作業を初めてひとりで行いました。

SNSをご覧くださっている方々であれば何となくご存じかもしれませんが、去年の初め辺りからずっとレコーディングを行っています。本当はその作品をしっかりとした形に仕上げ、自身初めての自主録音作品として発表しようと思っていました。

ただ昨今の状況の影響を受けて自身のライブ活動が止まるということになり、それでも音楽はやりたいなあ、何をしようかなあと考えていると、ふとひとつの案が家の天井に浮かび上がってきました。ライブをやる予定だった三月の一日に作品を公開してはどうかなあと。それを思いついたのが確か前日の2/29の夜くらい。

じゃあ何を録音しようかな、やりなれた曲だとすんなり録れるなあと思いましたが、その中にはいまいちしっくりくる曲が見当たりません。いちばん録りたいなという曲はその二日間で形となった新曲「春の坂道」。でもなあ、歌いこんでないし、アレンジも全然決まってないし、多分下手くそだろうし。。。

当日の朝。やっぱりやるか!となぜかテンションが上がりまして、結局春の坂道を録音してリリースすることに決めました。配信場所はSound Cloud。

奥さんを職場に送った後実家に向かい(普段はスタジオで録っています)、準備を始めたのが朝の9:30頃。ライブで歌い始める予定だった18:05にTwitterにて作品を開示したいということもあり、急ピッチで作業を進めました。アコギのマイキングもそんなに練る時間がなく、でも元々作っている新作との差別化も図りたかったので、マイクの本数をひとつ減らしてシンプルに録音しました(位相とかもっと緻密に調整やりたかった。。。笑)

そんなこんなで録音の作業が終わったのが大体12時過ぎ。

両親が作ってくれたおにぎりと黒豆とみそ汁を食べ、1時からミックス作業を開始。今回はあんまり音をいじらない方が表現としていいなあと思い、素に近い形に仕上げました。そうすると意外と作業が早く終わり、14:30頃にマスタリング終了。すぐさまSoundcloudにアップロードし、めでたく18:05に配信先のリンクをTwitter上で公開することが出来ました。

こんな形で初めての作品を出すことになるとは思っていませんでしたが、聴き返してみてもこの時にしか作れない空気のようなものが感じられて、それを純粋に嬉しく思っています。

この曲はバラードのくせに展開がかなりややこしく、アルバムのような作品になっています。当分は敢えて詩も公開しないでいこうかなと思っていまして、何度も聴いて、詩や構成がどうなっているかとか、色々と楽しんで頂けたらなあとこの文を書いています。

穏やかな春がそこにありますように。

 

Shintaro