藤慎太郎のふざけられない話。

歌とギターと明星[Myojyoh]。暮れゆく夢にいま光り届け。

四月。佐多浦、FFVII。

お久しぶりです。四月初めより、SNSからこっそりと離れて日々を過ごしています。このままマイペースにと思っていたのですが、たまには近況を書かないと不親切かなとちょっぴり思ったので、時間の余裕のある頃にブログにて書いていこうかなと思っています。

ということで四月のまとめを。色々と世界が騒がしくなり、自分の生活にも影響が出ている最中ですが、自分のリズムで出来ることを出来る範囲で実施しています。音楽理論だったり、散歩だったり。これは日課のようなもので、自分の生活のリズムを整えるような気持ちで取り組んでいます。家族での時間も気が付けば増えました。

制作について。随分と前から取り組んでいる佐多浦音頭の音源化ですが、つい先日やっと完成を迎えました。佐多浦出身の方にも完成品をデータにて聴いていただき、ほっとしています。最初の頃は録音の勉強をし始めたばかりで、何をしたらいいのかも分からない状況で色々とご迷惑をおかけしたかなと思いますが、こうやって作品として形を成せたことを有り難く思っています。

趣味について。趣味といってもフットサルや喫茶店巡りは現状できないことなので、自ずと家で出来ることは限られてきます。ということで私の今の趣味はゲーム。四月はビッグタイトルであるFINAL FANTASY VII REMAKEをひたすらプレイしています。今作はリメイク作品であり、原作は初代プレイステーションで、発売当時はまだ小学生。確か奈良に住んでいた頃のような...。まだクリアはしておりませんが、各キャラクターの表現がとにかく細かくて素晴らしい。ミッドガルの細かなフィールドデザインにも圧倒されます。未プレイの方はぜひ。

ということでざっくりとした近況でした。理論が深まってきたのもあり、余裕があれば新しい曲作りや、自粛前に録音した物の編集作業などを中心に五月はやっていこうかなと思っています。何かが前向きに進んでいくことを願って。

 

 

新曲「春の坂道」の色々をつらつらと。

新曲「春の坂道」を3/1(日)に配信開始致しました。

録音作品としては2017年末に出した「光」以来の作品。そして今作は演奏から録音、編集に至るまですべての作業を初めてひとりで行いました。

SNSをご覧くださっている方々であれば何となくご存じかもしれませんが、去年の初め辺りからずっとレコーディングを行っています。本当はその作品をしっかりとした形に仕上げ、自身初めての自主録音作品として発表しようと思っていました。

ただ昨今の状況の影響を受けて自身のライブ活動が止まるということになり、それでも音楽はやりたいなあ、何をしようかなあと考えていると、ふとひとつの案が家の天井に浮かび上がってきました。ライブをやる予定だった三月の一日に作品を公開してはどうかなあと。それを思いついたのが確か前日の2/29の夜くらい。

じゃあ何を録音しようかな、やりなれた曲だとすんなり録れるなあと思いましたが、その中にはいまいちしっくりくる曲が見当たりません。いちばん録りたいなという曲はその二日間で形となった新曲「春の坂道」。でもなあ、歌いこんでないし、アレンジも全然決まってないし、多分下手くそだろうし。。。

当日の朝。やっぱりやるか!となぜかテンションが上がりまして、結局春の坂道を録音してリリースすることに決めました。配信場所はSound Cloud。

奥さんを職場に送った後実家に向かい(普段はスタジオで録っています)、準備を始めたのが朝の9:30頃。ライブで歌い始める予定だった18:05にTwitterにて作品を開示したいということもあり、急ピッチで作業を進めました。アコギのマイキングもそんなに練る時間がなく、でも元々作っている新作との差別化も図りたかったので、マイクの本数をひとつ減らしてシンプルに録音しました(位相とかもっと緻密に調整やりたかった。。。笑)

そんなこんなで録音の作業が終わったのが大体12時過ぎ。

両親が作ってくれたおにぎりと黒豆とみそ汁を食べ、1時からミックス作業を開始。今回はあんまり音をいじらない方が表現としていいなあと思い、素に近い形に仕上げました。そうすると意外と作業が早く終わり、14:30頃にマスタリング終了。すぐさまSoundcloudにアップロードし、めでたく18:05に配信先のリンクをTwitter上で公開することが出来ました。

こんな形で初めての作品を出すことになるとは思っていませんでしたが、聴き返してみてもこの時にしか作れない空気のようなものが感じられて、それを純粋に嬉しく思っています。

この曲はバラードのくせに展開がかなりややこしく、アルバムのような作品になっています。当分は敢えて詩も公開しないでいこうかなと思っていまして、何度も聴いて、詩や構成がどうなっているかとか、色々と楽しんで頂けたらなあとこの文を書いています。

穏やかな春がそこにありますように。

 

Shintaro

 

穏やかな春

CafeBruxa九周年記念ライブ、昨日無事に終えてきました。来て頂いたみなさま、本当にありがとうございました。お客さんが演奏を聴きに足を運んでくださるということの素晴らしさとありがたさをより痛感してる最中、ものすごく嬉しくて心がフワリと踊りました。


年が明けて、音楽に対するスタンスやモードを新しく変えてライブに向かっている最近。昨日の出演は明星のみであり、尺も決まっていない日。


ライブハウスと違うカフェという空間でどう音を響かせるかが個人的な課題だったのですが、その塩梅も上手くいった模様で、少し心配していた約45分という長めな時間もお客さんからはあっという間でしたとのお言葉を頂き、達成感というよりは、楽しんで頂けたんだなぁという春の匂いのような穏やかな気持ちに包まれています。


ライブ後の打ち上げでブルーシャのマスターが兎に角嬉しそうにされていたのを見て、この九年でお世話になってきた色んなことが座敷の天井に浮かびました。皆んな健康で、柔らかく歳を重ねていけますように。


Shintaro

明星、始めます。

明星として今年初めてのライブ、明日となりました。細かい事は説明せずに、兎に角コンディションは最高の状態。どのような歌が、音が心に響くのかは人それぞれ。ただ、歪でも何か生きる力のようなものを発せられるかと思っています。明日の夜は是非SoundStreamSakuraにお越し下さい。お待ちしております!!

2020/2/1(sat)

SoundStreamSakura
https://shizu-sound-stream.com/

ACT:
TADASHI
寺澤光希
フジサキヒビキ
FUROSAN
明星[Myojyoh]

OPEN 18:00
START 18:30
TICKET:¥2000

明星の出演は19:50-となります。
気軽にお越しくださいね!!

明星[Myojyoh]

大晦日の朝に。

今年も、もう終わりを迎えようとしています。

一年がどんなものだったかを振り返るのには都合のいい大晦日

まず今年はやっとライブ活動を再開することが出来ました。とは言っても声帯の動きは喘息の薬を飲んでいたりの為に毎日のケアが必要不可欠で、以前のように何の気もなしに歌える日はほとんどありません。今までどれだけケアを怠っていたかということでもありますが笑 

復帰前に勝手に思い描いていた未来予想図が崩れ去る予感を、今思えば復帰後すぐに感じていたのかもしれません。その反動というか、自分の閉塞感を周りが感じ取ってくれたのか、将又それぞれのタイミングが偶然噛み合ったのか、春が終わるころから夏にかけてふたつの形が動き始めました。ライトサークルと明星[Myojyoh]です。

ライトサークルには僕が監督として関わっていた前身バンドがありました。そのバンドが動かなくなり、また何か新しいことをしたいという話から新しいメンバーも加入し、僕も監督として、また曲を提供していくという立場で関わっていく予定でした。しかし歌を歌えるメンバーが誰一人いないという事態になり 笑、結局ボーカルとして六月頃に加入を決めました。経験等が違うこともあり、各々メンバーには心労をかけ過ぎてしまったなと少し反省している今日ではありますが、参加できてよかったと間違いなく思いますし、すごく支えられていたし、本当に沢山いい思い出ができて楽しかった。この場を借りて、みんなどうもありがとう。また来年も支えあいながら楽しくやりましょ。

明星[Myojyoh]は相方の仁井元君の提案により八月より活動を再開しました。五年ぶりの新曲「相馬」が出来たのが明星としてはかなり大きかった。仁井元君は僕の書く曲の世界観を僕自身より深く分かっている大切な相方。そんな彼は「相馬」をやはり深く感じ取ってくれました。ライトサークルの西川さんにも言われましたが、この曲は今年で完結するものではなく、これから響いてくるものだと思っています。来年は、今度は仁井元君と西川さんと一緒に相馬の地へむかう旅に出ます。その日が楽しみです。

そんなこんなで何とか大晦日を迎えることができました。年を越えるということは、もちろん歳をとっていくということ。年々劣化していくであろう身体に対しての葛藤が纏わりつづけた一年であったような気がしますが、来年は今年のフラストレーションをぶっ飛ばしていこうと思っています。

また来年、元気でお会いしましょうね。

ではみなさま、よいお年をです!!

相馬

大分時間は経ちましたが、9/7(sat)SoundStreamSakuraにて明星活動再開となるライブがありました。後日まとめて気持ちを書こうと思っていた矢先にあの大きな台風が日本列島を襲い、色々な事が頭の中をぐるぐる回り、上手く整理するなんて到底出来ないような日々を過ごしています。


あの日、明星として5年ぶりの新曲を演奏しました。”相馬”という曲で、今年の七月に実際に福島行ってこの目で見た風景を書いた作品です。https://youtu.be/kbNWcpDmVmo


あの夏、長引いた梅雨に相馬の空はどんより曇っていました。震災の祈念館や町並みを巡って色んなことを考えました。何にも知らなかったんだなと思いました。


そんな気持ちで眠りについた僕らでしたが、目を覚ますと、カーテンの隙間からは光がこぼれていました。窓の外を見れば、昨日までの天候が本当に嘘のような澄み渡る青空と海。それが何より印象的で素晴らしくて嬉しくて、千葉に帰り、あの旅で見た相馬を思い浮かべて歌を書きました。


あの時から、あの景色を思い浮かべるだけで、言葉では表せない生きる力のようなものが心に滲むようになりました。この不安の絶えない日々で、どれだけの力をもらい続けていることでしょうか。


今回の台風で相馬もかなり被害を受けている様子です。少しでも早く、穏やかな日々がこの島にやってきますように。

 

祈っています。


Shintaro

第四回北初富文化祭を終えて。

第四回目となる北初富文化祭、無事に最後までやりきることができました。

文化祭を終えた朝にこの文章を書いています。頭の中は真っ白で、昨夜はあまり上手く眠りをとることができませんでした。ただTwitterのタイムラインを目で追ってみて、沢山の方々に楽しんでもらえたんだなあということを実感し、それをとても嬉しく思っています。関わって頂いたみなさま、本当にありがとうございました。

最後のご挨拶でも少し話しましたが、このイベントが始まったきっかけは三年半ほど前にあります。自分が少しずつ歳を重ねてきて、良くも悪くもそれぞれの世代やサークルが固まってきてしまっている事に一種の危機感のようなものを勝手に感じていました。

北初富だけの話ではありませんが、世界には音楽に限らず色んな表現があってそれぞれにそれぞれの素晴らしさが確実にあります。ただそれが交わる機会があまりにも少ないのが現状で、もしもそれが出来るのであれば、自分の関われるフィールドで波風を立ててその情景を実際に見てみたい。何かの誰かのきっかけにしたい。そう強く思うようになりました。

昨日までを終えて、それが考えていたように出来てきたかどうかは正直分かりません。ただ、そんなことを忘れるくらいの沢山の笑顔がそこに広がっていたのは確かで、それがすべてだったんだと何となくですが思っています。

自分が感じる未来は生きているかぎりずっと続いていきます。そのなかで何かを失くしたり、イメージできない未来に怖さを覚えたりもします。悩むことはずっと続いていきます。それが現実だと思います。ただ昨日あの場所で、一瞬一瞬を、一緒に過ごせた人達がこの世界にいる、息をしている。もし何かにつまずいたりしたら、そんなことを思い浮かべてみてください。

最後に、みなさん末永く健康第一でお過ごしくださいね。

では振り替えてもらった結婚記念日してきまーす。

 

藤慎太郎